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インテリアとデザイン

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#014 「あたらしい」を作る/デザイン

「あたらしいもの」をつくる為の3大要素とは?

世界の「巨匠」と呼ばれる芸術家たちの作品づくりを例に、「あたらしいデザイン」とは何かを考察します。

【ケンイチ】
うーん。

【マスター】
ケンイチ君どうしたの?

【ケンイチ】
あー、マスター。今度の進級の課題でなにかぱーっと新しいデザインを出したいんスけどなかなかいいアイディアが浮かばなくて、、、。
どうしても、どっかで見たことあるもののまねみたいになっちゃうんスよ。

【マスター】
ふんふん。なるほど。

【ケンイチ】
だめだー。えーい。もうパクっちまうかー。コルビュジェ。

【マスター】 こらこら、、、すぐばれるって。でも、ある意味的を得てるんだよな。

【ケンイチ】
えー。パクることがスか?

【マスター】
パクるっていうのとはちょっと違うんだけど。「過去に遡る」「違った文化のものを取り入れる」というのは「あたらしいものをつくる」重要な要素だね。
これに、「新しい素材(技術)」を加えて、3大要素と呼んでいるよ。過去の偉大な作家や、アーティストも必ずと言っていいほど模倣から始まっているしね。

実際モーツァルトもお父さんにあてた手紙にそのことを書いているし、*ピカソは古典的名画からの構図盗りに徹して数々の傑作をものにしているよ。
有名なのはマネの「草上の食事」をアレンジして描いたもので、そのマネも先人ジョルジョーネやラファエルロの絵からヒントを得て「草上の食事」を描いているんだよ。

【ケンイチ】
えー!あのピカソがスか!?

【マスター】
そう、でも、そこにモーツアルトやピカソやマネならではの「気づき」を加えることで、全く新しいものに昇華しているんだね。

【ケンイチ】
うーん。やっぱりそこかー。

◆今日のデザイン1分チェック!

「あたらしいもの」をつくる為の3大要素。「過去に遡る」「違った文化のものを取り入れる」「新しい素材(技術)を使う」

*モーツァルトは6才から当時音楽が特に盛んであったイタリアやウィーン、マンハイム、北ドイツ、パリ、ロンドンといった所を旅し、その影響を大きく受けていると言われています。

「ドイツ風でもフランス風でもイタリア風でもぼくはどんな種類、どんな様式の作曲でも、かなり巧く採用したり模倣したりすることができます。」(1778年2月7日付、父宛の手紙)

*パブロ・ピカソ(Pablo Picasso, 1881年10月25日-1973年4月8日)スペインの画家。20世紀を代表する画家である。代表作に『アヴィニヨンの娘たち』『ゲルニカ』。
http://ja.wikipedia.org/wiki/パブロ・ピカソ

*エドゥアール・マネ(Edouard Manet, 1832年1月23日 - 1883年4月30日)は、19世紀のフランスの画家。
http://ja.wikipedia.org/wiki/マネ

出典:『 原稿用紙10枚を書く力』
著者:斎藤孝
出版社:大和書房
ISBN:4479791000
初版年度:2004
価格:本体税込 ¥1,260

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