インテリアデザインと色彩・カラーコーディネート
スポンサードリンク
#021 「自然な陳列」の『自然』ってなに?
商品陳列 目立たせるポイント
商品陳列において、何もかもいちように目立たせようとすると無理がでます。自然な陳列を心がけましょう。でも「自然な陳列」の『自然』って?
【店長】
前回のハナシだと、「虫や動物のもつ色から学ぶところは多い」ってことだ
ったけど、どういう意味?
【マスター】
色の効用は、生命の維持、つまり食物を得るための「共進化」が根底にある
といわれているということは言ったよね?
ヒトも根本的には他の動物と同様のデザイン原理を操作しているんじゃない かってこと。
【店長】
へ?なんのこと?
マスター】
自然界の色を大きく2つに分けると
a.「隠蔽色(いんぺいしょく)」ー環境に埋没する色、と
b.「標識色(ひょうしきしょく)」ー目立つ色、にわかれるんだ。*1
さらに「標識色」には、
「警告色」(訴える色)「擬態」(デザインをまねる)「認識色」(同種
間での行動を促す)があるとするとね。
例えばサラリーマンは「隠れる色(隠蔽色)」で集団防衛を、芸能人は「目立
つ色(標識色)」で自己主張を、ガードマンは公権力を持つ強い警察官や、軍
人のそれを「まねる(擬態)」といえるんじゃないかな。
【店長】
なーるほど!で?
【マスター】
ありゃ?つまり、色のもつ象徴性を考えた陳列がいいってことだよ。何もかも
いちように目立たせようとすると無理がでるってことだね。
◆今日のデザイン1分チェック!「自然な陳列」の『自然』ってなに? 「隠蔽色(いんぺいしょく)」ー環境に埋没する色 ・警告色(弱者が自分は危険で、不快な存在だと訴える色:テントウムシ) ・擬態(危険・不快でないものがそれらのデザインをまねる:トラカミキリ) ・認識色(同種間での行動を促す:モンシロチョウの性行動) |