インテリアデザイン用語集
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アール・ヌーボー (Art Nouveau)
19世紀末のヨーロッパを象徴する芸術運動で、イギリスのW・モリスの美術運動などに端を発する。 曲線を多用し、動植物や女性のモチーフをもち有機的・官能的・優美な曲線模様が特徴のその意匠は、工芸、家具などの装飾芸術の世界にとどまらず、 他の美術分野、建築など広範に浸透する。
(Art=芸術、 Nouveau=新しい [仏])「新芸術」の意。ドイツでは、ユーゲント・シュティール(Jugendstil)。19世紀末には欧米で日本趣味的なものが流行し、その影響を多く受けている。ファッションでは曲線的なS字型シルエットが特徴。美術史的には、複雑で手工芸的な装飾主義で知られており、近代的な合理主義をモチーフとしたアール・デコとしばしば対比される。アール・ヌーボーの芸術家には、前出のイギリスの工芸家(ウィリアム・モリス)の他に、画家のアルフォンス・ミュシャ、ビアズリー、エクトル・ギマール、エミール・ガレ(フランスのガラス工芸家・家具デザイナー)らがいる。後のゼツェッションに影響を与える。
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